花々が咲きそろい、新緑が目にしみる季節、5月はマリアさまの月です。
13日には「ほほえみの聖母」と「ファチマの聖母」の執り成しを特別に思い起こします。テレーズの不思議な病を癒されたほほえみの聖母、そして1981年教皇パウロ二世へ向かう銃弾の軌道を導かれたファチマの聖母。
マリアは教会のなかで 、弱く貧しい人々をご自分が特別に保護するものとみなされます
聖母は 弱い子供を守るために 存在しているかのようです。
ですから 子供が成長し自分の足で歩けるようになると母は姿を消します。
それは当たり前で 自然の秩序にかなっています。
そして母は子供が成長したのちにも その子が子供のときにもっていた弱さに
再びぶつかるとき、また姿を現します。その弱さが 彼のあやまちの結果であれ
災難の結果であれ 母は悲嘆のうちにある子に対して
たとえ彼が成人となっていても再び母の心を現します。*
伊従 信子(いより のぶこ)
ノートルダム・ド・ヴィ
* 『いのりの道を行く』聖母文庫、聖母の騎士社