表紙の写真を見るだけでも元気が出そう!なこの本は、
教皇フランシスコの最初の祝福から、在位一年目の主要な講話を集めたものです。
わかりやすい語り口で、福音のメッセージが力強く語られています。
文庫本なので、気軽に読め、毎日の霊的生活を養い、支えることができます。
6月は「みこころの月」ですが、その祝日に教皇はこう語っています。
「福音書にはイエスのみ心に対するさまざまな言及がみられます。
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。」
(マタイ11・28−29)
しかし、イエスのあわれみは単なる感情ではありません。
それは、いのちを与え、人間をよみがえらせる力です。(…)
聖書における「あわれみ」ということばは、母胎を思い起こさせます。
実際、母親は、自分のこどもが苦しむのを見て、特別な反応を示します。
聖書は、これが神がわたしたちを愛するしかただと述べるのです。
この愛とあわれみが生み出すものは何でしょうか。」それは、いのちです。
神のあわれみは人間にいのちを与え、死からよみがえらせます。
主はいつもあわれみをもってわたしたちをご覧になります。
あわれみをもってわたしたちを待っておられます。
主に近づくことを恐れてはなりません。
主はあわれみ深いこころをもっておられます。
わたしたちが自分の内なる傷を、罪を主に示すなら、主はつねにわたしたちをゆるして下さいます。
主は純粋なあわれみです。イエスのほうへ歩もうではありませんか。」
「イエスのみ心」『教皇フランシスコ講話集1』、ペトロ文庫、カトリック中央協議会、p.112-115。