カルメルの霊性 神と親しく生きるために(37) ‐ 信仰年に

2013年4月25日

花々が咲きそろい、新緑が目にしみる季節となりました。5月はマリア様の月です。13日には「微笑の聖母」と「ファチマの聖母」の執り成しを特別に思い起こします。テレーズの不思議な病を癒された微笑の聖母、1981年教皇パウロ二世へ向かう銃弾の軌道を導かれた母マリア。

信仰年にあたり、わたしたちのナザレトの生活、日常生活の中で母マリアをさらに深く信頼したいものです。

            

教皇パウロ2世 ファチマにて

教皇パウロ2世 ファチマにて

         

マリアは

教会の中で

弱く 貧しい人々を

ご自分が 特別に

保護する者と みなされます*    

                           

母は 弱い子供を守るために 存在しているかのようです。

ですから 子供が成長し自分の足で歩けるようになると母は姿を消します。

それは当たり前で 自然の秩序にかなっています。

そして 母は子供が成長したのちにも

その子が子供のときにもっていた弱さに 再びぶつかるとき

また姿を現します。

その弱さが 彼のあやまちの結果であれ 災難の結果であれ

母は悲嘆のうちにある子に対して 

たとえ彼が成人となっていても 再び母の心を現します。*

             

伊従 信子(いより のぶこ)

                      ノートルダム・ド・ヴィ

* 『いのりの道を行く』聖母文庫、聖母の騎士社