今回は2011年9月1日に掲載しました 『神と親しく生きるために(18)リジューのテレーズ』 をご紹介します。執筆者:伊従 信子(ノートルダム・ド・ヴィ会員)
神と親しく生きるために
幼きイエスのマリー・エウジェンヌ神父 ocd
私は 死ぬのではありません
命に入るのです!
私を引き付けるもの それは愛です!
愛し愛されること そして
愛を愛させるために
地上に戻ってくることで す
~幼きイエスのテレーズ~
9月30日は小さき花、テレーズの命日です。命日は、日本語では「亡くなった日」として使いますが、ラテン語の命日dies natalisは「誕生の日」を意味しています。
テレーズの残した言葉にもはっきりとその意味がうかがわれます。
「私は死ぬのではありません。命に入るのです。」
「まもなく、私の使命がはじまろうとしています。私が愛しているように、人々に神さまを愛させる使命が。」
幼きイエスのマリー・エウジェンヌ神父はテレーズ帰天50周年記念にあたり、次のように予見していました。
幼きイエスの聖テレーズは、霊的生活の歴史上もっとも偉大な指導者の一人に数えられよう。私は彼女を、聖ベネディクトやアヴィラの聖テレサの傍におきたい。テレーズの影響はすでに現代に及んでいるが、将来なおいっそう多くの影響を与えるに違いない。 *
~幼きイエスのマリー・エウジェンヌ神父~
帰天100周年にあたる1997年、テレーズは女性では三人目の教会博士に挙げられました。「唯一つの国に布教するのでは足りません。世界の五大陸、もっとも遠い島々まで・・・幾年かの間だけでなく、この世の終わりまで・・・」というテレーズの果てしない望みは実現しているといえるでしょう。「幼子のように神のいつくしみの愛に信頼する」恵みをテレーズのdies natalisにあたって願いつつ、
伊従 信子
ノートルダム・ド・ヴィ
* 『わがテレーズ 愛の成長』マリー・エウジェンヌ著
幼きイエスのマリー・エウジェンヌ著、サンパウロ社