美しい季節がめぐってきました。自然界は色とりどりの花を咲かせ、蝶や小鳥が飛び交い、創造主のいつくしみをうたいあげているようです。
5月は伝統的に聖母月と呼ばれ、母マリアを祝います。特に13日「ファチマの聖母の祝日」には、聖母がファチマで三人の子供たちに託した105年前の「ファチマの三つの秘密」、当時、誰も想像しなかった最も予言的なメッセージを思い起こします。聖母は3人の子供たちに「世界平和のために犠牲と祈りをささげる」*ようにとメッセージを託されました。
2月からロシアによるウクライナ侵略がはじまり、全世界が巻き込まれている「世界の平和」への危機が、あのときすでに予告されていたのでしょうか……。
「祈りはミサイルより強い」*
母マリアは わたしたちが困難のさなかにあるとき闇夜を歩いているとき
神の慈しみの愛を 母としてすぐそばで示してくださいます。
救い主であるイエスの傍らには 必ず 母マリアがおられます。**
ウクライナ、ミャンマーの現状に日々 ファチマの聖母の呼びかけが聞こえてきます。
わたしたちの日々の生活の様ざまな状況の中で復活されたキリストに希望を託して、
伊従 信子(いより のぶこ)
ノートルダム・ド・ヴィ
*ラッチンガー枢機卿著(=教皇ベネディクト16世)著 『ファチマの第の三の秘密』最終公文書より。
**『いのりの道をゆく マリー・エウジェンヌ神父とともに』聖母文庫、聖母の騎士社