ヨセフ と テレサ

2021年10月11日

コロナ禍でも開催された「2020年オリンピック、パラリンピック」後、さらに強力なウィルスとの新たな戦い、そしてテロとの戦い、避難・難民の移動・・・と日々新たな闇、霧に覆われる日々は気候変動からの災害・・・でも、9月のはじめには庭の片隅に彼岸花がちょっと早めに顔をのぞかせ、「いのち」の賛歌を歌っていました。

聖ヨセフに私たちの祈りを向けましょうと教皇フランシスコは言われます:

あがない主の保護者、おとめマリアの夫よ、
神はあなたにご自分の御子を託し、
マリアはあなたに信頼を置き、
キリストはあなたと共に、人となりました。

10月15日は、今年教会博士号授与50周年を迎えているテレサ教会博士の祝日です。
聖テレサは聖ヨセフを光栄ある弁護者、保護者として選び、熱心に彼に祈ったと『自叙伝』に記しています。

「私は聖ヨセフにお願いして、聞きいれていただけなかった覚えは今まで一度もありません。…他の聖人方はある特別の必要にさいして、私たちを助ける権能を神から受けておいでになるように思えます。しかし聖ヨセフは、私たちのあらゆる必要に際して助けてくださることを、私は経験によって知っています。・・・
イエスは、聖ヨセフを地上で父と呼び、自分の養育者、自分に命令する権威をもっている方として、彼に従われました。天においても、そのすべての願いに従われるということを、私たちにわからせようと思われるのです。・・・
特別に念祷の霊魂は、聖ヨセフに敬愛の心をもつべきです。
なぜなら天使の元后のこと、そして幼きイエスさまと共に忍ばれたすべての苦しみのことを、その時このお二人をあれほどよくお助けになった聖ヨセフに感謝せずに思うことは、できないと思いますから。・・・  
念祷を教えてくれる師をもたない人は、聖ヨセフを導き手となさい。そうすれば迷う心配はないでしょう。」

                             
聖女の聖ヨセフに寄せる信頼のうちに、10月の日々を過ごされますように。

伊従 信子 
ノートルダム・ド・ヴィ