〈本とサイトのご紹介〉福音に親しむために

2021年2月17日

こんにちは。いつも励ましとお祈りをありがとうございます。Y.Y.です。

東京では昨年の灰の水曜日の翌日からミサ自粛が始まり、あっという間に1年が過ぎました。

今年の灰の水曜日は、教会で灰を受けられない方も沢山いらっしゃると思います。

この四旬節の間、ミサや十字架の道行きに参加出来ない分、もう少し、日々の福音を味わいたい。霊的に何か欲しいと望んでいらっしゃる方に、Y.Y.おすすめのサイトと本を幾つかご紹介します。

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まず、幸田和司教様の「福音のヒント」をご紹介します。
http://fukuinhint.blog.fc2.com/

『特別な指導者がいなくても、次の日曜日のミサで読まれる福音の箇所を前もってだれかと一緒に読み、分かち合い、ともに祈ることができたらすばらしい。そんな「聖書の集い」のためのヒントです。』

(サイトのプロフィール欄より) http://fukuinhint.blog.fc2.com/blog-category-3.html

誰かと一緒に読み、分かち合い、ともに祈る事は現状況では難しいかもしれません。でも、福音をより理解するためのヒントがここには多く書かれていて、聖書の良い勉強と、祈りの糧になると思います。

たとえば次の日曜日の「福音のヒント」ですが、このように書かれている箇所があります。

「悔い改め」はギリシャ語(名詞形)で「メタノイアmetanoia」と言います。「メタ」は「変える」、「ノイア(ヌース)」は「心」の意味です。元来は「心を変えること」を意味しましたが、新約聖書では「全身全霊で主に立ち帰る」ことを意味しています。

幸田司教様の「福音のヒント」四旬節第1主日のヒント http://fukuinhint.blog.fc2.com/blog-entry-873.html より )

「ヒント」の前には「教会暦と聖書の流れ」の説明があり、「ヒント」の後には主日の3つの聖書朗読箇所も読めるようになっていて、これら全て印刷できます。

私事ですが、聖テレーズの著作や、福者マリー=ユジェーヌ神父のお説教を念祷時間の最初に読んで祈りの糧としていた私に、福音書で祈る喜びを心に深く刻み付けてくれたサイトです。

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次は、カトリック中央協議会公式HPに載っている、教皇ベネディクト十六世と教皇フランシスコの「お告げの祈り」でのことば です。
(残念ながら、教皇ヨハネ・パウロ二世の「お告げの祈り」は載っていません。)

これは日曜日の正午に行われる「お告げの祈り」の前に教皇が述べた、主にその日の福音の解説となっています。

たとえばこれは、ヨハネ1・35-42に関する教皇フランシスコの「お告げの祈り」でのことば の一部です。

二人の弟子は「どこに泊まっておられるのですか」(38節)と尋ねます。この質問には霊的に深い意味があります。それは、主がどこにおられるか知りたいと望み、主とともに留まりたいと思っていることを表しています。信仰生活は、主とともにありたいと望み、主がおられる場所を探し続けることに根差しています。

(教皇フランシスコ、2018年1月14日「お告げの祈り」でのことば https://www.cbcj.catholic.jp/2018/01/14/16460/ カトリック中央協議会HPより)

それまでイエスの「何を求めているのか」(38節)の問いに対する弟子達の答え「どこに泊まっておられるのですか」(38節)に何か違和感を持っていた私にとって、この教皇フランシスコの説明は、福音書の読み方を変える切っ掛けとなりました。

正式には、こちらから過去のお説教を探すようになっているようです。https://www.cbcj.catholic.jp/category/document/docpope/angelus/?cat=116

ですが、過去のお説教をひとつひとつ探すのは大変ですので、私は毎回サイト内検索機能を使っています。

カトリック中央協議会HPの全ページ右上にある『ENHANCED by Google 🔍』と書いてある所に文字を入力して検索します。

例えば、マルコ1・12-15で検索しますと、一発でこの福音箇所に関する両教皇の過去の「お告げの祈り」でのことばが複数ヒットします。
検索のコツは、マルコ9章2-10節 でしたら、「マルコ9・2-10」と入力する事です。

しかし、時には全くヒットしない場合もあります。その場合は 主の洗礼 など、その日の福音のテーマとなる言葉で検索するとヒットする場合もあります。

因みにこれらの講話は、ペトロ文庫から出ている教皇講話集(冊子体)に収められています。

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最後に本を1冊ご紹介します。

みことばを生きる―毎日の福音の友 上巻 https://www.paulus.jp/product/2154

待降節第1主日から聖霊降臨までと、王であるキリストの主日(年間最後の主日)を除いて、年間の主の祝祭日の山内清海神父の説教をまとめたもの。

(PAULUS SHOPサイト内 同書紹介文より) https://www.paulus.jp/product/2154

本の著者あとがきにも同じような文面があります。ちょっと分かり辛いと思いますので、少し説明を加えますと、たとえば灰の水曜日から聖霊降臨祭までですと、A年・B年・C年それぞれの主日のお説教(山内神父様の毎朝の黙想の結晶※本書の著者あとがきより)のみならず、週日のお説教も月曜日から土曜日まできちんと載っていて、3月19日の聖ヨセフの祭日等、聖人の記念日のお説教はこの下巻に収められていると言った感じです。待降節も同様です。

この上巻1冊があれば、四旬節―聖週間―復活節と、毎日その日ごとのお説教を読むことができます。
(聖人の記念日に関しては上にも記したように、下巻になります)

特にこの上巻の内容は、ストレートにその日の福音箇所を語ってくださっているものが多く、また(これはY.Y.の私見なのですが、)福者マリー=ユジェーヌ神父と相通じるものがあるようにも感じられ、毎日読めるのを嬉しく感じています。

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それでは、良い四旬節を過ごされますように。。。

Y.Y.
1996年ノートルダム・ド・ヴィ女子部入会。2年後の初誓願以降、様々な形で図書館勤務を続けている。