聖ヨセフがカトリック教会の保護者として宣言されてから150年を迎えるにあたって、新型ウイルス症拡大危機を背景に「教会の保護者」聖ヨセフの年がはじまりました。
世界はすっぽりと目に見えない猛威に包まれてしまったかのようなとき、救い主イエスの養父ヨセフが日常の平凡な生活において助けてくださいますように。
カルメル会の改革者大聖テレサは聖ヨセフに対する深い信頼を自叙伝の中で語っています。
私は弁護者、保護者として光栄ある聖ヨセフを選び、熱心に彼に祈りました。…病気の困難な状態、そしてまた魂の救いにかかわる他の一層重大な危険から救い出してくださったのは聖ヨセフであったことをはっきり悟りました。…私は彼にお願いして、聞きいれていただかなかった覚えは今まで一度もありません。・・・他の聖人方はある特別の必要にさいして、私たちを助けてくださいますが、聖ヨセフは私たちのあらゆる必要にさいして助けてくださいます。それを私は経験によって知っております。
聖テレサは新しい修道院創立のために旅に出かける時は常にヨセフのご像をたずさえていたといわれています。確かに改革修道院の創立にあたっては聖ヨセフが助けていました。聖テレサが創立した18の改革修道院のうち10までが聖ヨセフに捧げられています。
主が行かれるところなら、どこへでも私はついて行きます。野を行き山を超え、幾重の谷を越えても「主よ、あなたはいつも私とともに歩んでくださいます。」
伊従 信子
ノートルダム・ド・ヴィ