キリストのまなざし
灰の水曜日にはじまった四旬節イエスとともにエルサレムへ向かおうと固い決心をし、その思いを新たにしながらもよろめきながらイエスの後についてゆく日々・・・キリストのいつくしみのまなざしに信頼するペトロを思い出します。
「シモン、シモン、サタンは、あなたがたを小麦粉のようにふるいにかけることを願った。しかし、あなたの信仰がなくならないよう、わたしはあなたのために祈った。それで、あなたが立ち直ったとき、兄弟たちを力づけなさい」。
ルカ22・31シモン(ペトロ)が、
「主よ、わたしはあなたとともに牢獄に入り、死ぬ覚悟があります」と言うとイエスは、仰せになった。「あなたは三度わたしを知らないと言うであろう」。
ルカ22・33主は振り向いて、ペトロを見つめられた。ペトロは「今日、鶏が鳴く前に、あなたは三度私を知らないというであろう」という主の言葉を思い出し、外に出て激しく鳴いた。ルカ22・61
ペトロの弱さを前もって支えて祈られたイエス、それはペトロが自分の弱さを心底知った時兄弟たちを同じように受け入れるためでした。イエスを真実に愛し自分の忠誠を堅く信じていたペトロ。自分の弱さのどん底でイエスのいつくしみのまなざしに出会い涙に潤むぺトロ・・・
伊従 信子(いより のぶこ)
ノートル・ダム・ド・ヴィ