2月~3月上旬にかけてノートルダム・ド・ヴィのY.Yが、フィリピンのマニラから北へ車で2時間程行った所に有る、NDV(←ノートルダム·ド·ヴィの略)フィリピン本部に滞在しましたので、そのレポートを数回に渡り紹介いたします。(内容は公式facebookページに載せたものと同じです。)
今回はNDVフィリピンが運営しているNPO『MEFAMDEV』をご紹介します。
MEFAMDEV とは、Fr.マリー=ユジェーヌ·ファミリー·ディベロップメントの略で、近隣の経済的に厳しい環境にある子供たちの就学援助の為にNDV フィリピンが12年前に設立したNPOで、主に小·中·高校生を対象に月曜~金曜日のお昼ご飯の提供をしています。フィリピン版『子ども食堂』と思って下さい。
奨学生のお母さん達が朝からここに来て、NDVスタッフやソーシャルワーカー達とお昼ご飯を作り、小学生にはお弁当として学校へ届けて、中·高生達はここへ食べに来ます。更にお母さん達はここの大きなオーブンで丸いパンとクッキーも焼いていて、近くの私立学校で販売させてもらっていますし、料理やパン等を作るお母さん達に少しですが賃金も支払われています。
子供達は栄養バランスの良いお昼ご飯が食べられ、お母さん達はここで料理を学びつつ賃金が貰えると言う仕組みになっているんです。
また、ここには子供達が自由に使えるパソコンが3台と、私立学校等から定期的に寄付される沢山の本も置いてあります。
子供達へは必要に応じて文房具等の提供や、中·高生の通学交通費援助もしています。小学校に比べ中·高校の数が少なく、多くの生徒が何らかの交通手段を使わなければ通学できません。就学の意志はあるのに、交通費が捻出できなくて中等教育を諦める生徒がかなり居るのだそうです。子供を中·高校に通わせず働きに行かせたい親御さんも多く、そういった家族を説得に出向むく事もしばしばあるのだそうです。
今年の奨学生は、小·中·高 合わせて115名との事。
なお、公立学校では校長先生がよほど熱心なカトリック信者でない限り学校でのカテキズムの授業は無いのだそうです。そのため、NDV会員が月に1度、奨学生達にカテキズムと道徳を合わせた感じの授業を、近くのチャペルを借りて行っています。私が見学したのは丁度その授業の日でした。
私達の会 NDV は弱小会ですので大きな活動は出来ませんが、スタッフ達は地道な活動を通して、近隣の村々の生活向上と信仰教育のお手伝いが出来れば、と日々がんばっています。
次回はケソン・シティーにあるNDV黙想の家をご紹介します。
Y.Y
ノートルダム・ド・ヴィ