バチカンからの喜ばしいニュースが入りました!
昨年末、教皇フランシスコがローマ教皇庁の長官方や職員の方々に贈ったプレゼントがなんだったかご存じですか?
それはなんと、福者マリー゠ユジェーヌ神父の書いたぶ厚い本、『私は神を見たい』(Je veux voir Dieu)のイタリア語版でした!
教皇は、この本を12月21日バチカンでの恒例のクリスマスの祝いの時に、バチカンで働く枢機卿、司教様など長官達に贈りました。この本は、1000頁を越す大著で、1948年に出版されて以降、今では中国語を含む9カ国語に翻訳されています。アビラの聖テレサ、十字架の聖ヨハネ、幼きイエスの聖テレーズなどのカルメルの霊的生活の師の教えを統合し、それを自分の豊かな霊的体験によってまとめ上げた本です。
教皇フランシスコは青い表紙のこの分厚い本を手にとりつつ、
「これは、霊性神学の著作で、私たち皆にとって、ためになることでしょう。全部を読まなくても、目次を見て興味を持った章、自分にとって必要と思われる章から読んでみてください。これがみなさんにとって有益な本となることを願っています。」
と説明しました。
教皇フランシスコはすでに、マリー゠ユジェーヌ神父の書いた『わがテレーズ 愛の成長』を読まれているそうです。テレーズに導かれて生きたマリー゠ユジェーヌ神父と教皇フランシスコの間には、何か深いところで通じるものがあるのでしょう。
この『私は神を見たい』(Je veux voir Dieu)は、まだ日本語にすべて訳されてはいませんが、その一部は何冊かの本になって、日本語で読むことができますので、ご紹介しておきます。
・『わたしたちの念祷』いつくしみセンター
これは、『わたしは神を見たい』の初めの数章を訳したものです。
・『神と親しく生きる いのりの道』ドグレール著、聖母文庫。
マリー゠ユジェーヌ神父の教えを簡潔に紹介している入門書です。
・『わたしは神をみたい いのりの道を行く』、伊従信子編著、聖母文庫。
伊従さんが、『わたしは神を見たい』の中の中心的な章を解説しています。
・『十字架の聖ヨハネの ひかりの道を行く』、伊従信子編訳、聖母文庫。
マリー゠ユジェーヌ神父の十字架の聖ヨハネについての本に解説を加えています。
これらの本が、わたしたちにとっても「ためになる」!ことを願いつつ。
ノートルダム・ド・ヴィ
片山 はるひ