わたしに対する神のみ旨は、
カルメルの霊性を人々に広く伝えたいという
望みとなっておらわれました。
カルメル会がもっている霊的宝、
それは
血を通わせて具体化していくべき教え
神の恵みを開花させるための
道筋を示す教えです。
わたしはこの教えを人々に伝えたい。*
~福者マリー・エウジェンヌ神父~
神への渇きとは、神との親しさに生きること、言葉を必ずしも必要としない沈黙の祈り、神のみ前に留まる祈りに生きることです。以前このような観想と呼ばれる祈りは世間を離れ、修道院の囲いの中の人々に限られていました。
神のみ摂理はマリー・エウジェンヌ神父を徐々に生ける神の証し人として、祈りに深く根ざした使徒として生きたいと望む人々へと導きました。
11月19日にフランスのアヴィニョンで列福されたこのカルメル会士は10月16日列聖された三位一体の聖エリザベットとともに「いつくしみの特別聖年」の終わりにあたり、わたしたち一人ひとりをいつくしみの愛の泉のほとりにおいて祈りの使徒となるよう助けてくださると確信しています。
それぞれ異なる日々の生活においてできる努力をし、出来ないときはいつくしみに委ねて、ひたすら彼らが歩んだ道の跡をついていきたいものです。
伊従 信子(いより のぶこ)
ノートルダム・ド・ヴィ
*『テレーズを愛した人々』伊従 信子、女子パウロ会出版