・カルメルの霊性・ 日々神と親しく生きるには *いつくしみの特別聖年* 2016年3月

2016年3月4日

いつくしみの聖年を生きるために  -3月―

 

神はすべての人を不従順の状態に閉じ込められましたが、それは、すべての人をあわれむためだったのです」(ローマ11・32)。事実、すべての人が、一人の例外もなく、いつくしみの呼びかけを受け取るよう招かれています。

    

 ~『イエス・キリスト、父のいつくしみのみ顔』特別聖年大勅書18~

3月

どうして十字架をになえば途中でくじけてしまう、などと恐れているのですか。
イエスさまも、カルワリオへの道すがら、3度も倒れられたではありませんか。

それなのに、か弱い私たちが、イエスさまにあやかろうとしないのですか。必要なら100度でも倒れ、そして倒れる前よりもさらに勇気を込めて立ち上がり、主に対する愛を証明したいと思いませんか。

                   ~小さいテレーズよりセリーヌへ~

 

神さまのいつくしみを通して眺めるとき、神さまは正義そのもの、

つまり、わたしたちの弱さを斟酌なさり、

人間本性のもろさを完全に知り尽くしておられる、

と考えるのはなんと甘美な喜びでしょう!

ですから何を恐れましょう?

~『テレーズ自叙伝』237~

四旬節も半ばを過ぎました。

ご復活までの道のりを日々新たに神のいつくしみのうちに

過ごすことができますようにテレーズの励ましの言葉をお送りします。

伊従 信子(いより のぶこ)
ノートルダム・ド・ヴィ