・カルメルの霊性・ 日々神と親しく生きるには 6月

2015年5月28日

聖テレジア生誕500年を祝って

日々神と親しく生きる -6月

 

テレサ3

 

 

 

 

 

 

 

 

主よ、 ごいっしょに歩みましょう。

あなたの行かれるところへなら

どこへでも 私は行きます。

~聖テレサ~

 

創立に向かう聖テレ                   

           教会の典礼では復活節は終わり、年間となりました。6月にはキリストの聖体、イエスのみ心、洗礼者聖ヨハネの誕生日、そして使徒ペトロとパウロの祝日を祝います。今月もまたテレサに導かれて神との親しさを日々深めることができますように。16世紀スペイン、悪天候・病気などに耐えながら17の修道院を創立した「比類ない祈りの人」、「疲れを知らない活動家」テレサ。このような聖女は現代においても「霊的な人々の母」として私たちを導いてくださいます。

「神の子イエスが私のためにすべてを忍んでおられるなら、私が主のために忍んでいることなど、何でしょう。何をつぶやくことがあるでしょう。…主よ、私は出会う試練をみな耐え忍びたい、それらの試練を少しでもあなたにならうための大きな宝とみなしたい。ご一緒に歩みましょう。あなたの行かれるところへなら、どこへでも私は行きます。」

日々の生活には予期しない出来事があります、喜ばしいことも、悲しいことも、絶対自分に降りかかってきてほしくない事柄も・・・「なぜ、私に?」「なぜ、今?」。受け入れがたい試練をどのように生きましょうか。イエスもこの世ではさまざまの試練にであい、それを「私のために」忍んでくださったとテレサは言います。世の終わりまでご聖体のうちに私たちと「共にいる」ことを望まれたキリストは今日もまた私と共に耐え忍んでくださいます。それこそがイエスのみ心の「鼓動」。多忙な日々、退屈な日々、私たちそれぞれが日々を生きるときイエスの心の深みの鼓動を聞きましょう。それは私たちと共にいつもいてくださるイエスの心の「愛の鼓動」です。

伊従 信子(いより のぶこ)

ノートルダム・ド・ヴィ