聖テレジア生誕500年を祝って
日々神と親しく生きる -3月-
主よ、あなたは
私のために
この世に来られ、
私のために
あれほどのひどい苦しみを
お受けになりました。
~テレサ~
「回心して福音を信じなさい」との四旬節始まりの招きに応えようとそれぞれ今日までの日々を過ごしてきました。ご復活までの四十日間、復活のキリストを目指して歩みはじめた道のりはまだつづきます。
五百年ほど前の四旬節のある日、テレサは傷にまみれたキリストのご像に目をとめました。それを見て、魂がゆさぶられるほどの強い敬虔の情を覚えたとテレサは言っています。これほどの傷が物語る愛に、自分はどんなにひどい応えかたをしたかを悔いたのです。「あれほどの苦しみを忍ばれたのは私のため」と・・・心が引き裂かれる思いで「滝の涙を流し、もう主に背かない力を与えてくださるよう懇願しました。」これは自叙伝に記されている四十歳頃のテレサの回心です。「霊的な人々の母」テレサに導かれて、残る復活までの日々キリストと共に歩み続けましょう。
主よ、あれほどの苦しみを忍ばれたのは私のためでした。
では、私はあなたのために何をすることができるのでしょう
~テレサ~
伊従 信子