神と親しくなるために(13)

2011年4月23日

神と親しく生きるために 

 幼きイエスのマリー・エウジェンヌ神父 ocd

  

復活のキリスト

復活のキリスト

                              

うまずたゆまずイエスを目指しなさい

 みことばの英知は 闇 あるいは甘味さのうちに 

自らを示されるでしょう  

 ー幼きイエスのマリーエウジェンヌocdー

 

ご復活おめでとうございます。春爛漫の自然界はまさにいのちの祭典、キリストのいのちの勝利を祝う喜びはさらに深まります。

 キリストが生きた「よろこび・闇・希望の神秘」はキリスト者の生活の内で成就していきます。ご受難の前にキリストは一つのことだけを祈りました。それはおん父とご自身がひとつであるように、すべての人がご自分とひとつであることでした。キリストとのこの一致はキリスト者にとって不可欠です。

何故でしょうか。神は人となり、わたしたち人間を救われました。わたしたちはキリストのものです。イエスは彼のすべての態度、そしてすべての行いをもってわたしたちを愛されました。ご受難の痛ましい出来事を越え、底にこめられているイエスにおける神の力強い慈しみの愛を日々の生活のなかで見出すことができますように。この愛から何ものもわたしたちを引き離すことはできません。

イエスよ、わたしにわからせてください。
あなたにもっと注意を向け、わたしたちの貧しさについての光りを受け入れて、あなたがわたしに何を待っておられるのか、何を受け入れなければならないのかをさとらせてください。

ときとしてキリストの光はわたしたちのために輝きます。けれどもその後、光りは消えてしまいます。その光りは実はまだ実現されていないことがらへの呼びかけ。それを実現させるためには、光の呼びかけに従わなければなりません。けれどもその光りは闇でしかありません、光りへ向かって開かれる暗夜です。

伊従 信子
ノートルダム・ド・ヴィ     

*  『神と親しく生きる いのりの道』より、聖母の騎士社