神と親しくなるために(7)

2010年11月27日

無償の祈りとは            バラにとっまた小さな虫

神ご自身のためにのみ向かう祈り

なにを願うこともなく

ただ神のためにだけ

そうして

わたしは彼のうちに憩う

                          

―幼きイエスのマリー・エウジェンヌ神父 ocd―   

                          

 長い猛暑の夏でした。一日一日を耐え過ごしたという感じが残ります。やっと実りの秋、収穫の秋の訪れとなりました。さまざまな影響を受けて自然界ではそれなりに、それなりの収穫に恵まれているのでしょうか。わたしたち神の子としての実り、収穫は一体どうだったのでしょう。

 あらためて、神ご自身がいのち、愛の源であることを確認し、その源につながっていることこそが実り、収穫をもたらすことを思い起こさせられまます。

 

 祈りは、わたしの中心部に神を探し求めさせます。そこでこそいのちの源である神は、ご自身のいのちを注いでくださいます。

わたしの心の深奥におられ、働きかけられる神はわたしの父。自分のいのちを絶えず注いで、わたしを新たに創り変えてくださいます。 *

 

祈りが大切なのは、祈りによって神のうちに深く浸透するからです。キリストはあなたの住まいです。あなたの生活の外にキリストを追い出してしまわないように。 

神との単純な関わりによって、光と力をあなたのうちに満たしてください。 *

 

伊従 信子

『神と親しく生きる いのりの道』

聖母の騎士社、2009