死の宣告を 主よ、
あなたはどのように受け止められたのでしょうか。
あなたは「いのち」であり、いのちを与えられる方。
イエスの体は震え、魂も打ち震えています。
「いのち」である方が、死の宣告を聞かれるとは・・・
全能なる神が、いくら自ら望まれたとはいえ、
現実に恐れにおののく人性を持っておられるとは。
死の宣告を前にして、確かにあなたは震えておられる。
死とは、
聖母マリアが与えられた体と、聖霊の与えた魂が分かたれること。
もちろん、神性は常にあなたの体と魂に留まっている、
でも人としての魂と体は別れてゆく。
この死の時は わたしたちにも訪れ、その時 魂と体は離れてゆく。
イエスよ、あなたが「その時」震えられたように、
わたしたちも死を前にして、身震いする事でしょう。
あなたは「いのち」であり、わたしたちは自分の生命を愛しているからです。
あなたの死の功徳により、わたしたちにも死を受け入れることを教えてください。あなたも死を受け入れられたのですから、
死の本当の姿を見ることができるようにしてください。
十字架上の死
「すべては成し遂げられた」。「父よ、わたしの霊をみ手に委ねます」
・・・・・・そして、息を引き取られる。
イエスよ、あなたの最後の息を頂き、その行方を追い、
その息吹にのって父のもとに行きたい。
わたしの魂も、あなたの息吹に運ばれてゆきますように。
わたしの魂があなたの苦しみにより、大きく広がり、
豊かな実りをもたらすものとなりますように。
神の息吹、イエスの息吹、
受肉されたみことばよ、その息吹をいただきたい、自分のものとしたい。
~尊者マリー・エウジェンヌocdの十字架の道行きより~
よい四旬節を・・・