主よ、あなたのために

わたしは生まれました 

わたしたちの霊魂は

透明な水晶でできている城のようです

この城に入る門は　祈り　です 

この美しい城には　いのちの泉　があり

そこに植えられた木は　いのちの木　となります　＊

～神との親しさを求める人々の母聖テレサ～

 

わたしたちの毎日には様々な出来事、困難があります。一つひとつを丁寧に、人間の尊厳を保って生きていくのはやさしいことではありません。すべては過ぎ去っていきます。その時間の流れの中で変わることなく、常に存在するのは神だけです。その方、神をわたしたちは捜し求めます･･･　その方は水晶の城の中央で「あなたのうちにわたしを捜しなさい」とわたしを待っておられます。

恐れることはなにもありません、　＊＊　

「わたしが捜しているその方を　わたしは自分のうちに見つけました。」（聖テレサ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

スペインのアビラ市では2017年10月15日から今年の聖テレサの祝日までを聖テレサ生誕500年祭として祝っています。その最後の日々を聖テレサのまなざしのもとに神と親しく過ごしていきたいとおもいます。

 

伊従　信子（いより　のぶこ）

ノートルダム・ド・ヴィ

 

＊　聖テレサの著作；『イエズスの聖テレジア自叙伝』『霊魂の城』『完徳の道』

＊＊　「聖テレサ絵葉書にそえて」より