カルメルの霊性 神と親しく生きるために(3月) ‐ 日々神と親しく生きるには

2014年3月2日

三月の月がはじまりますとたちまち灰の水曜日…そして四旬節がはじまります。
信仰年を終えた今年もまた元気に、またはあえぎながら約束の地を目指して
四十日間の荒野をご一緒に歩んでまいりましょう。

十字架の道行より

第6留 一人の婦人、イエスのみ顔をぬぐう

2010巡礼

乾いた地に埋もれた根から生え出ٛた若枝のように この人は主の前に育

見るべき面影はなく 輝かしい風格も 好ましい容姿もない。

彼は軽蔑され 人々に見捨てられ 多くの痛みを負い 病を知っている。

彼は わたしたちに顔を隠し わたしたちは彼を軽蔑し、無視していた。

 

 

エルサレム・聖墳墓教会・十字架の道行き

イエスは、こうして歩んでいかれる。

あざけりはやむことなく、兵士達の暴力もやむことはない。

ところが、そこに一人の勇気ある女性があらわれる。

家から出て、近づくことができないため、イエスに布きれをなげてよこ

イエスは、その布を広い、顔と手をぬぐわれる。

血と汗にまみれた、その顔を。

布は 女に返され、女は 宝物のようにその布を持ち帰る。

家に帰ってみると、布の上には イエスの面影が写しだされていた。

それが、女の勇気ある行為 愛のわざの報い。

イエスよ、わたしたちのうちにも、あなたの面影をきざみこんでくださ

愛と苦しみの面影を。

~幼きイエスのマリー・エウジェンヌ~

                      伊従 信子

                    ノートルダム・ド・ヴィ