聖年 希望の巡礼者 2025年7月

2025年6月27日

いつくしみ深い父よ、すべての悪からわたしたちを救い、
現代に平和を与えてください。
現実を変えるにはあまりにも無力と感じる時、
小さな一歩が 小さな祈りがいつくしみ深い父である神の正義を実現するための
力となることを教えてください。
東京教区 「ミャンマーの平和を求める祈り」より  

イエスの祈りは、「両親として、祖父母として、息子や娘として、わたしたちが互いに愛し合う輝かしい体験」に豊かな意味を与えてくださいます。これこそが、わたしたちが世に告げ知らせたいこと。主がわたしたちに「一つ」になることを望まれているように、わたしたちが暮らし、働き、学ぶところで、「一つ」になるためです。違っていても「一つ」、大勢いても「一つ」、あらゆる状況の中で、人生の全ての時に、いつも「一つ」です。このようにして、わたしたちはキリストに根差して互いに愛し合うなら、社会と世界の中の一人一人にとって平和のしるしとなります。忘れないようにしましょう。「家庭から人々の未来は生まれるのです。」と教皇レオ14世は強調されます。 

信頼の道を行く                            
産毛の小鳥テレーズが「弱いままに留まる」というのは、何もしないということではありません。弱い小鳥なりに羽ばたこうとします。結果的に飛び立てなくても、くじけることなく、今日も、又羽ばたき、新たな努力を続けます。すべてが自分の努力にかかっているかのように、同時に神の助けなしに何も出来ないと「神の恵みへの絶対的信頼のうちに…*1

あなたの望みや希望に限度をおくのは、神の無限の慈しみをみくびることです。
神の慈しみへの果てしない望みは、わたしの宝です。一修練者に *2    

主は、わたしの目の前に、大自然の本を開き、神さまが造られた花はどれもみな美しく、バラの輝くような美しさも、ユリの清らかな白さも、小さいすみれの香りや、ひなぎく(ご復活の頃に咲くのでパカレット「小さな復活」」と呼ばれる)のかわいらしいあどけなさをそこなうものでないと悟りました。・・・また主の愛は、主の恵みに少しも抵抗しないいちばん単純な人のうちにさえも、最も崇高な人のうちにおいてと同じように、現れることを悟りました。*3


       伊従 信子(いより のぶこ)
ノートル・ダム・ヴィ

                              
*1「弱さと神の慈しみ」18p 伊従信子訳・編 サンパウロ社
*2「弱さと神の慈しみ」63p 〃
*3「自叙伝原稿A」伊従信子改訳 ドン・ボスコ社