「神はわたしたちをあきらめない。」神のみことばに改めて耳を傾けて、この四旬節を「回心の時、自由の時」とすることができますように。
この四旬節が回心の時であるならば、道に迷った人類は創造性のおののき、新しい希望の光のひらめきを感じるでしょう。「回心の勇気、隷属から抜け出す勇気」を持つようにと 教皇フランシスコは呼びかけられています。
イエスよ、わたしの叫びを あなたの祈りとしてください。
あなたの叫びを わたしの祈りとし あなたを疑うことがないように。
そうすればわたしはあなたに似たものとなっていくでしょう。
イエスよ、わたしにわからせてください…
もっとあなたに注意を向け、わたしたちの貧しさについての光を受け入れて、
あなたがわたしに何を待っておられるのか、
何を受け入れなければならないのかをさとらせてください。
今こそ忠実にとどまるときなのです。
ときとしてキリストの光はわたしたちのために輝きます。
けれどもその後、その光は消えてしまいます。
その光は実はまだ実現されていない事柄への呼びかけなのです。
ですからそれを実現させるためには忠実でなければなりません。
光の呼びかけに従わなければなりません。
けれども その光は闇としてしか認知できません。光へ向って開かれる暗夜です。
赦してくださる方キリストは 十字架上で罪人の場を占められます。
愛であるその方は愛されるものの場を占められます。
わたしたちは救われ、「はい」という返事はキリストの神秘のうちに
わたしたちを入れさせ、彼のあがないの業に参与させてくれます。*1
イエスは人びとの救いのために 主と一緒に働くことをわたしたちに望んでおられます。*2
伊従 信子(いより のぶこ)
ノートルダム・ド・ヴィ
*1「いのりの道 福者マリ-・福者マリー・エウジェンヌ師とともに」13章より 聖母の騎士社 聖母文庫
*2 テレーズの手紙13