「わたしたちは創造主、他の人々、他の被造物と自分たちを結びつける絆を台無しにしてしまいました」と教皇フランシスコは神と被造物、人々との絆を深めるよう繰り返しメッセージを送られています。コロナウイルスの世界的感染拡大によりわたしたちは様々な体験を強いられていますが、この体験をとおして「世の終わりまでいつもあなたがたとともにいる」と言われたキリストへの信頼を深めることができますように、アビラの聖テレサの助けを願いたいと思います。
500年以上の時間の流れにも、聖テレサの影響は衰えることなく現在もわたしたちを神へと方向づけて導いています。コロナ・ウイルスの世界的感染拡大にあたってのさまざまな出来事、困難、問題をかかえながら、人間の尊厳を保って生き抜くのは決してやさしいことではありません。この「時の流れ」の中で変わることなく、流されることなく、そこに常に存在するのは神だけです。
「すべてが過ぎ去る中で常に代わることのない方、神をわたしは探し求めます。その方はどこにおられるのでしょう。わたしはその方をわたしのうちに見つけました。・・・この方が行かれるところなら、どこへでもわたしはついて行きます。・・・主よ、あなたはいつもわたしとともに歩んでくださいます。」と聖テレサは言います。
わたしにつながっていなさい。 わたしもあなたがたにつながっている。
ヨハネ15・4
わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛され、
わたしたと父はその人のところに行き、いっしょに住む。
ヨハネ14・23
信仰を持つことによって, あなた方の心のうちにキリストが住まわれますように。
エフェソ3・17
わたしは世の終わりまで、 いつもあなたがたと共にいる。
マタイ28・20
伊従 信子(いより のぶこ)
ノートル・ダム・ド・ヴィ