今回は、『祈りを学びたいひとに ―祈りのためのQ&A- 』コーナーより2010年3月24日に載せました記事をご紹介します。執筆は 中山真里さんです。
恐れずに祈り求めましょう
「世界をお造りになった方が、人々を救うために小さな貧しい者の祈りを待っておられる のです。」(セリーヌ宛の手紙より。1892年8月15日)
この言葉は、幼きイエスの聖テレーズが、「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」(マタイ9・37〜38) という聖書の句から受けた深い驚きを述べているものです。
全能である神がわたしたちの 祈りを待っておられる、それは確かに驚くべきことです。テレーズはさらに続けます。「イ エス様はわたしたちぬきでは何もしたくないと思っておられます。」 そうです、わたしたちは祈ること、願うことでまず神に協力するのです。
しかも人間の 力をはるかにこえること—残念ながらそのような場合がほとんどですが—を神に願い求め るとき、わたしたちはそれによって神の力をあかししていることになります。
まず祈り求 めましょう。
わたしのこんな願いを神が聞いてくださるかどうかなどと心配する必要はあ りません。それは神の問題ですのでお任せしましょう。わたしたちがすることは子供のよ に手を差し出すことだけです。
文: 中山 真里(ノートルダム・ド・ヴィ会員)