何ごとも心を乱すことなく
何ごとも恐れることはない
すべては過ぎ去っていく
神のみ変わることがない
忍耐はすべてをかちとる
神をもつものには
何もかけることがない
神のみで満たされる
~アヴィラの聖テレサ~
目まぐるしく変動していく社会で日々生きるとき、神と親しく生きたいと心の深みで望んでも、さまざまな事柄に引き込まれてしまいがちます…思いがけない出来事、周りの反応や批判、自分の限界、失敗などに心は振り子のようにゆれうごきます。
しかし、どんなに心を乱されても、深奥におられる神へと向かおうとするなら「何も恐れることはない」とテレサは言います。
すべては過ぎさっていくのだから、朽ちるものにこだわることはない。変わらないのは神だけですと聖テレサはささやき続けます。
ですから、何があっても、神とのかかわりを深めていくことが大切ですと。どんな出来事、体験に出会っても、たとえ不条理と思われる出来事でも、そこに神のまなざしを見、神の光を受けるのだと・・・。
聖テレサのとりなしを願って、今日も明日も日々のさまざまな状況の中で歩み続けることができますように。
伊従 信子(いより のぶこ)
ノートル・ダム・ド・ヴィ