生まれつきの素質が何であろうと
大して重要ではない
わたしたちにとっての富
それは聖霊にとらえられ
この愛の霊によって
変えられることである
~ 尊者マリー・エウジェンヌ神父 ocd ~
マリー・エウジェンヌ神父は十四歳の頃、ある日石切り場で石を切っている人たちに出会いました。その時、少年アンリにはこの世で一番つらい仕事のように思えました。それでそのつらい仕事に挑戦してみようと思い、石を切る練習をしたということです。でも思うように出来ませんでした。石を切る前に道具を壊してしまったのです! この体験で一つの事を学びました。あのように石を切ること、あるいは偉大な人物になること、いずれにしても、それが一体なんなのだろうか・・・所詮人間的レヴェルでの偉大さ、すばらしさ、困難への勝利なのだと。自分にとって、それは、どっちでもよいことなのだということをアンリはさとったということです。
十四歳の少年アンリのこの洞察は、晩年にはマリー・エウジェンヌ神父の次のような確信となっています。
生まれつきの素質が何であろうと大して重要ではない。
わたしたちにとっての富、それは霊にとらえられ、
この愛の霊によって変えられることである。
今年は五月二七日が聖霊降臨の祝日です。「父の約束されたものを待ちなさい」と言われたイエスに従って、弟子たちと祈りのうちに聖霊が降るのを待たれた聖母とともに、わたしたちも聖霊を待ち望みましょう。
聖霊来てください。わたしたちの心を訪れ、あなたの造られたこの心を、天の恵みで満たしてください。
~ ベニ・レアトル聖霊に対する賛歌より~
伊従 信子
ノートルダム・ド・ヴィ