今回は2011年2月11日に掲載しました 『神と親しくなるために(ルルドの聖母とともに)』をご紹介します。執筆者:伊従 信子(ノートルダム・ド・ヴィ会員)
自分のことを忘れ、かえりみないマリアの純粋さ
これこそがマリアのうちで、神がご自身の愛を
注がれるようにさせました *
―幼きイエスのマリー・エウジェンヌ神父 ocd―
2月11日は「ルルドの聖母の祝日」です。ベルナデッタが「美しい貴婦人」と呼ぶ方は、ご出現の四年前教会が「原罪なく宿られた方」と宣言した神の母マリアでした。神の母が教会の教えもろくに学んでいない無学な、貧しい娘に現れるはずがないと司祭をはじめ人々は信じませんでした。ご出現は十八回に及び、そのつど、ベルナデッタは無原罪のマリアの美しさに魅せられ、「その方を見ていると自分の穢れに泣けてくる」と言っていました。自分のことを忘れ、かえりみないマリアの純粋さ、清さでした。
マリアよ、わたしはあなたを眺めます。
あなたの祈りはわたしたちに祈りがなにであるか教えてくれます。
自分のうちになにも残しておくことなく、全存在をもって
神へ向かう動きであることを。
わたしたちはたびたび落ち着かず、心配事を抱え込み、
自分の傲慢さ、弱さにふさぎこんでしまいます。
マリアよ、あなたの平和のマントの中にわたしを守ってください。
あなたの純粋な信頼は、わたしの信頼を清めます。
沈黙のうちに あなたのそば近くとどまり あなたといっしょに
あなたが安らぎを得ている神のみことばを
あなたと一緒に聴かせてください。
伊従 信子
ノートルダム・ド・ヴィ
聖母の騎士社、2009