在俗会として認可~時を越えて世界の国々へ

017その後、この会は、1940年代に教会の中で生まれた新しい形、在俗会として認可されることになります。

在俗会は、社会において信徒として生活しながら、誓願をたてて、神への全面的な奉献を生きるという新しい形の奉献生活の会です。

018最初の3人のうちの一人、マリー・ピラは、この新しいグループ、ノートルダム・ド・ヴィの最初の総長となり、マリーエウジェヌ師と共に、生まれたばかりの、グループの発展に協力しました。

そして、後に会は、一本の幹から生え出る一本の樹のように、女性、男性、司祭の3つの部から構成された一つの会となって発展してゆきます。

マリー=ユジェーヌ神父のまなざしは、フランスやヨーロッパにのみとどまることなく、世界の様々な国へとむけられていきます。

カルメル会では、総長代理となり、中近東からアジアの国を精力的に訪れてゆきます。
香港、サイゴン、プノンペン、シンガポール、マカオ、そしてフィリピンへと。

このように、3人分の人生を生きたと言われるマリーエウジェヌ師の歩みは、常に留まることがありませんでした。

019「キリスト教的に深く希望するときには、大きな計画の実現をためらう必要はない。
なぜなら、自分の考えや計画で、事を始めるのではないからだ。
ひとたび、それが神のみ旨であるとわかったときには、何もためらうことなく、大胆に前進することができる。」

マリー=ユジェーヌ神父は、 今も、その教えにより、わたしたちを神へと導いています。

「生まれつきの素質が何であろうと問題ではない。
最も重要なのは、聖霊にとらえられ、この愛の霊によって、変容されることである」